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幻惑されて (レッド・ツェッペリンの曲) : ウィキペディア日本語版
幻惑されて (レッド・ツェッペリンの曲)

幻惑されて」(Dazed and Confused)は、イギリスロックバンドレッド・ツェッペリンの楽曲。1969年発表の1stアルバム『レッド・ツェッペリン I』収録。作詞・作曲、プロデュースはジミー・ペイジ。この曲はアメリカフォークシンガー、の作品から盗用されている事が判明しているが、2016年現在もツェッペリンのオリジナル曲として扱われている。
==解説==
怪しげなムードが漂うサイケデリックハードロック・ナンバー。ペイジが当初構想していた静と動、光と影を対比させたドラマチックな曲展開を持ち、初期のツェッペリンの様式を確立させた、バンドの代表曲の一つでもある〔『THE DIG』No.28、シンコー・ミュージック刊、2002年。ISBN 4-401-61756-8、45頁。〕。
曲は、ジョン・ポール・ジョーンズベースによる下降フレーズに先導される形で始まり、ゆったりとした12ビート(12/8)のブルーススタイルのリズムが続く。ロバート・プラントが3つのヴァースを歌い終えた後、ペイジのボウイング・プレイによるサイケデリックなサウンドが展開される。その後、突如ハイテンポな8ビートに変わりペイジのギターソロに移る。このソロでは、ヤードバーズの「シンク・アバウト・イット」(1968年発表のシングル「''Goodnight Sweet Josephine''」のB面曲)からフレーズを一部流用している。その後再び12ビートに戻り、最後に1ヴァースが繰り返され曲が終る。
この曲は厳密にはペイジのオリジナル作品ではなく。アメリカ出身のフォーク歌手、ジェイク・ホルムズの「''Dazed and Confused''」を元に作られている。ペイジがヤードバーズに在籍していた1967年8月25日ニューヨークのライブで前座として登場したホルムズがこの曲を披露し〔シンコー・ミュージック・ムック『レッド・ツェッペリン―幻惑されて―』クリス・ウェルチ著、中村美夏訳、1999年。ISBN 4-401-70012-0、23頁。〕、これを気に入ったペイジがその後この曲を改作、歌詞も独自に書き替え、「''I'm Confused''」としてヤードバーズのライブで披露していた。1971年にリリースされ、すぐさま回収されたライブアルバム『''Live Yardbirds! Featuring Jimmy Page''』にも収録されている。ツェッペリン結成にあたりペイジはさらに曲を練り直し、1968年10月、オリンピック・スタジオで録音、『 I 』に収録した〔。
この曲の大きな特徴であるバイオリンギターを弾くというアイディアも、元々はペイジのオリジナルではない。1960年代に活動したバンド、クリエイションギタリストエディ・フィリップスが行っていたものだった。だがペイジはフィリップスではなく、ツェッペリン結成前に数々のレコーディングセッションを行う中で、知り合いのミュージシャンから教えられたものであると打ち明けている〔。ペイジはこれにワウペダルディレイを絡ませる事で、独特の効果を生み出す事に成功している。ペイジは「ギターでちょっと違う音を出したかったのさ」と語っている〔。
ペイジがボウイング・プレイを試したのはこの曲が初めてではなく、ヤードバーズのアルバム『リトル・ゲームズ』(1967年)でも行っている。その後ボウイング・プレイはペイジのトレードマークの一つとなったが、ペイジのボウイング・プレイが含まれたツェッペリンのスタジオ収録曲は、この曲以外には同じく『I』に収録された「ハウ・メニー・モア・タイムズ」、『フィジカル・グラフィティ』(1975年)収録の「イン・ザ・ライト」、そして『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』(1979年)収録の「イン・ジ・イブニング」の4曲のみである〔シンコー・ミュージック・ムック『レッド・ツェッペリン―幻惑されて―』クリス・ウェルチ著、中村美夏訳、1999年。ISBN 4-401-70012-0、91頁。〕〔シンコー・ミュージック・ムック『レッド・ツェッペリン―幻惑されて―』クリス・ウェルチ著、中村美夏訳、1999年。ISBN 4-401-70012-0、114頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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